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(727x1024ピクセル)


タイトル
バイアス{biAs+}
嗤笑(あざ)ける幻音(こえ)が聴こえる
発売日
2003年6月6日発売
ジャンル
イベント選択型アドベンチャーゲーム
価格
8,800円
シナリオ
せんたろ/海路本田
原画
のら猫長屋
発売・販売
SPEED
対応機種
Windows98(SE)/me/2000/Xp
メディア
CD-ROM
CPU
Pentium2-233MHz以上
(Celeron333MHz以上推奨)
MEMORY
Windows98 96MB以上
WindowsMe/2000/Xp 128MB以上
(256MB以上推奨)
Video Card
800x600 HighColor表示可能な物
(フルカラー表示可能で2D描画が高速な物)
HDD
要240MB以上
(フルインストール時約550MB)
※HDDのみでの起動可能
Sound Card
PCM再生が可能なカード
(SoundBlasterAudigyやYMF745等)


 

 

 

Prologue-----------

  子供の頃、寝るのがとても怖かった時期があった。
  気が付くと僕は逃げている。自宅のマンション、公園、ゲーセン、友達の家の喫茶店、本屋、見慣れた風景を必死になって何かから逃げている。理由は分からない。分からないけれど、堪らなく怖くて背後を見ることが出来ない。僕の後ろからはタッタッタッタ……と一定のリズムを刻みながら誰かが追いかけてくる。
 僕は必死に逃げる、逃げる、逃げる。

 でも、思うように手足が動かない。心臓が爆発しそうで息を吸うのが辛い。相手の足音が段々と近づいてくる。僕は泣きそうになりながら町内(って言っても自分の遊ぶ範疇内だけど)を一周し、結局は自宅のマンションの中に戻って来る。
 そしてマンションに入った時、ふと思いつく。踊り場の階段の下には清掃用具が入っている小さな納屋みたいな所がある。そこに入ってしまえば絶対に見つからない、と。
 そう、絶対に見つからない。
 僕は近づいてくる足音を気にしながらも止まっているエレベータの扉を素早く開けて、左上がライターで炙られて焦げている「R」ボタンを押し、音を立てないよう、声が漏れないように細心の注意を払いながら階段の下に潜り込む。

 ワックスの隣においてある汚い毛布のような布切れの下に潜り込んで、エレベータが上がっていく音と同時に足音がフロアに入ってくる音を聞いた。間一髪。この状態なら「誰か」は僕がエレベータで上に行ったと思い込む。彼の足音が上に向かったらここから這い出して自宅に逃げ込めばいい。

 でも足音は止まったまま。このフロアにいるまま。

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(5/23日更新)
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